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Le Japon Artistique : Documents d'Art et d'Industrie / reunis par Samuel Bing. Paris : Japon Artistique. 3 vols. : [3]

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フランスでは,日本の開国以前からすでに日本美術に対する関心が高まっていた。相当数の芸術家,詩人,文学者,美術愛好家たちが,特に日本の版画について関心を示した。これらの人々の中には,画家のマネ,ドガ,ルグロ,ファンタン,ラトゥール,モネ,テオドール,ルソー,版画家ブラックモンなどが知られている。作家,批評家には,ゴングール兄弟,ボードレール,ゾラ,デュランティなどがいた。江戸の民衆の日常の風俗を自由で大胆な構図で描いた北斎や雨,霧,雪など自然の美しさを見事に表現した広重などに魅了されたのである。1867年のパリ万国博覧会以降,さらに日本美術への関心は高まり,愛好者が増えギメ,デュレ,チェルヌスキーなど著名な日本美術品コレクターが現われた。ことに19世紀後半になると,これらのコレクターは一層増加した。ビングSamuel Bing(1838-1905)は1875年(明治8)訪日して以来,日本美術品の体系的収集を開始し,1878年のパリ万国博覧会では“ビング・コレクション”として自己の収集美術品を展示し注目を浴びた。そして,これら美術品の収集だけではなく,ビングは日本美術,日本文化を紹介する論文と多数の図版を収めた日本美術の専門雑誌《芸術的な日本》Japon artistique を刊行している。この雑誌は1888年5月に創刊され,1891年4月に刊行を終えるまで月刊で合計36号出版された。当館が所蔵しているのは創刊号から最終号までを3冊に合冊製本した完全セットで,しかも表紙は元の雑誌のものを使用しているほか各巻の巻末にはそれぞれの巻に合冊されている各号の表紙を一括して付した濃紺のハーフクロス装判である。「芸術的な日本」は大型の豪華本で,各号ともその内容の殆んどが精密な原色刷りの図版で占められており,このフランス語版のほかにロンドンとニューヨークで英語版とドイツ語版が出版された。またこの雑誌の特色は図版が美しいことだけではなく,論文のページに用いられている挿絵が素晴しいことが指摘されている。これら大小の挿絵の大半は葛飾北斎の作品であることが第1巻の目次の冒頭で述べられているが,ページの中の欧文の論文とのレイアウトは何ら異和感を与えることはなくむしろ良く調和し,斬新な効果さえもたらしている。ビングの日本美術に関するこの雑誌の刊行の意図はここにあったのである。「芸術的な日本」という雑誌のタイトルも実はこの意図と関係がある。日本人の生活そのものを芸術的であるととらえ,その意義を伝え,そして西洋的な美術観への疑問を提示するための刊行だったのである。芸術と生活との関連を追求したビングは後に,パリに開いていた彼の東洋美術品店を“アール・ヌーヴォーのサロン”と改称し,この名称が当時の美術界の一つの潮流になりつつあったアール・ヌーヴォーということばの由来になったといわれている。(神奈川大学図書館貴重書目録『古典逍遥』より)

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発行日タイトル著者
1888 Le Japon artistique : documents d'art et d'industrie 1(No. 1-12) Bing, Samuel
1888 Le Japon artistique : documents d'art et d'industrie 2(No. 13-24) Bing, Samuel
1888 Le Japon artistique : documents d'art et d'industrie 3(No. 25-36) Bing, Samuel

 

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