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Lexicon Technicum; or, An Universal English Dictionary of Arts and Sciences : [1]

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17、18世紀になると、それまで通覧を目的とした百科事典から、項目を検索し必要な項目のみを知識として利用するための百科事典、つまりアルファベット順に配列された現代の百科事典とほぼ同様の形式のものが定着してくる。英語で書かれた最初のアルファベット順の百科事典は1667年頃イングランド西部のシュロップシャーShropshireに生まれたハリスJhon Harris(1666?-1719)が編纂した《技術百科事典》Lexicon technicumである。牧師だった彼は、その職務を務める一方、科学に興味をもち、研究を行った。1691年には王立協会のフェローに選ばれ、1706年には理事会理事、1709年には王立協会事務総長に選任された。また、短期間ではあるが協会副会長の地位にあったともいわれている。ハリスは辞書(言葉を調べるもの)と百科事典(ある事柄を調べるもの)とを区別した最初の事典編集者だった。ハリスの編集したこの百科事典は、その題名が示すように、それまでの百科事典が重視した神学や修辞学、ラテン語文典などの中世的教養を除外し、物理学や解剖学などの科学、船舶や航海学などの技術、法律などの実際的な学問を重視した。記述の内容も術語解説にとどまらず科学や技術そのものの説明を行っており、図版が精密で、文献案内が付されていることもこの事典の特色として挙げられる。また、この事典編纂のために多くの学者が協力した。その中でも物理学者のニュートンNewtonや博物学者レイRayの名は良く知れている。初版は1704年ロンドンで出版された1巻本であた。当館所蔵書はこの初版本で、B.ホワイトが画き、G.ホワイトが作成した銅版画によるハリスの肖像画が口絵として添えられたフォリオ判で、ほかに図版14枚が本文の間に挿入されている。第2版は2巻本として1708年から1710年にかけて出版、その後第5版(1730刊)まで刊行されている。また、1744にはこの事典に対する補遺が同様にロンドンで出版された。百科事典編集史の上で画期的ともいえるこの事典は、その後に編集されてヨーロッパ諸国の百科事典に影響を与えた。中でも同じイギリス人で、1680年頃ケンダルで生まれ、地図製作者としての経歴を持つチェンバーズEphraim Chanbers(1680?-1740)は、ハリスの事典から着想を得て、より平易な解説を付した事典の編纂を始めた。これがチェンバースの《百科事典》Cyclopaediaである。(神奈川大学図書館貴重書目録『古典逍遥』より)

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発行日タイトル著者
1704 Lexicon technicum : or an universal English dictionary of arts and sciences, explaining not only the terms of art, but the arts themselves Harris, John

 

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